世界の花たち3
花はほとんどの種類でみごとで、一枝でも価値が高いが、なかには茶の花のような目だたない種類もすこしある。
ヒマラヤ、中国でシャクナゲ類が群がって咲くのは亜寒帯の針葉樹林とその上限あたりで、春の初め、まだ残雪がところどころに残っている五月頃に満開になってくる。
シャクナゲ林のよいところは、非常に多種類が同時に咲きはじめることで、赤、白、ピンク、黄、淡紫の花が、梢を接して咲きほこったりする。
自然のままでこんな美しい花園がよくもできたものと驚かされることがある。
中国の雲南省の高山帯の台地では、見わたすかぎり膝ほどの高さのシャクナゲが咲き、ラポニカム・シー(ラポニカムというグループのシャクナゲが叢生して海のようだとの意)とよばれる光景も出現している。
シャクナゲ林は地上で野生の花 種としてはいちばん豪華な集団美を示すものだと思う。