いつかやってくる問題 6
ちょっと見ぬ間に、この二年生も大きくなった。
車の中はわいわいがやがや、妻子とともに家庭の騒ぎも悩みも引っ越ししてきた。
妻は再会の喜びの後、「いつまでいられるかな」と郷里の模様を話した。
こうして外地での生活が始まった。
男も妻も夜、電話のベルが鳴ると、いよいよきたかな、と緊張した。
しかし、何事もなく無事一年がたち、まもなく正月がくるという一二月、ついにベルが鳴った。
「父が買い物に出たデパートで胸苦しい、と倒れ、救急車で病院に運ばれた」というのだ。
電話口で母がオロオロしている。
男は電話口で病院から妹夫婦、親戚に電話をかけまくった。
それは一過性の病気か、後に尾を引くものか、どれくらい入院が必要なのか。
「なんとか、そちらでしのげないか」。
しかし、その日はわずか一週間できた。
「もうこのままではもたない」と母が音を上げたのだ。
一人の老人の看護をする。
それも、一年や二年という長期間でなく、わずか一か月でも現在の核家族は十分にもちこたえられないのだ。
結局、男の一家が最後は責任を取る以外に家庭崩壊、親戚との仲違いを避ける方法はなかった。
こういった時には、本当に助け合いが必要になってきますね。
こうならないように一度きちんと話し合いをしたほうがいいかもしれませんね。